1月1日に開幕したブリスベン国際2017、錦織にとって今季最初の大会となりました。結果はワウリンカ(4位)などを破って、準優勝でした。決勝では調子の良かったディミトロフ(17位)に敗れましたが、全体的には良かったのではないかと思います。全豪オープンに位置づけられる大会で、(シングルス)4試合と試合数を重ねたのは良かった点だと思います。昨年は準々決勝でトミックに敗れて、シングルスは2試合のみでした。また、ツアー最初の大会でしたが、ワウリンカやディミトロフなど強豪と戦えて、試合勘を取り戻す上でもプラスになったと感じます。優勝を逃した錦織ですが、全豪オープンに切り替える発言もありました。実際、2016年はトッププレイヤーの1人として安定感が目立ち、リオ五輪でも銅メダルという大きな結果を出しました。あと足りないのは、本人も言うように「ビックタイトル」ということになります。その今季最初のビックタイトルを目指す大会が、1月16日に開幕する全豪オープンになります。オーストラリアは中立的な雰囲気があり、錦織の人気も高い地域だと思います。日本のファンも多いです。良い雰囲気で戦えるので、錦織にとってはやりやすい大会だと思います。今季も良いプレーを期待したいです。 ちなみに、1月9日にはFast4というエキシビジョンに参加予定となっています。ただ、ブリスベン国際の決勝で、脇腹(左でん部)を気にするそぶりもあり、メディカルタイムアウトも取っています。
2016年のウィンブルドンでも脇腹を痛めて、4回戦のチリッチ戦を途中棄権しています。この試合は2016年では、非常に印象深い試合の1つでした。
8月にはリオ五輪という大きなイベントも控える中、難しい判断が迫られる試合でした。試合の方は錦織が脇腹痛の影響で、サーブのスピードも全く出ない状況になりました。陣営のチャンコーチなどが棄権するようにうながすも、錦織は続行。審判が錦織のプレーぶりを心配して、ドクターを呼ぶなど、厳しい状況でした。それでも戦おうとした錦織の勝負根性に、感動を覚えました。一方で先を考えると、無理をするのは良いことか…難しい判断でした。結局、錦織は棄権しますが、1試合への強い気持ちを見せた試合でした。その後、リオ五輪では見事に銅メダルを取りました。 話しはそれましたが、1月9日のFast4は、錦織とナダルが同組、地元のキリオス、トミックと対戦します。シングルス2試合があり、決着がつかなければダブルスも行います。勝負は3セットで決まり、各セット4ゲーム制となっており、早い決着のルールとなっています。ただ、痛みの状態によっては、出場を見合わせる可能性もありそうです。
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